LANCIA


 

番外編“LANCIA”
ランチア デルタ HFインテグラーレ エボルツィオーネII

 と、かなり長い名前の車である。機会があってカマロと両極端に思えるこのデルタに乗ることができました。排気量は1995 ccなのだが輝かしい“HF”の文字が示す水冷直列4気筒DOHC16バルブICターボ仕様とHOTなエンジンとなっている。最近では名門ランチアを知る人も少なくなってきたようだ。輸入販売していたマツダの軽部門(なぜか軽!?だった)のイメージ展開不足というか値段が高かったのもあっただろう、今ではものずき者しか町を走っている姿に気づく人は少ないようだ。

「高い車に見られる」と以前カマロを語ったが、このデルタはオーナー曰くファミリアやワーゲンゴルフと間違えられるそうだ(^^; “エボルツィオーネ”がついてブリスターフェンダーが元の全幅を8センチも幅広にしている。近くで見ると只者ではない車であることを予感させる。スペックは215 ps (158.13 kw) / 5750 rpm、32.0 kg・m (313.81 N・m) / 2500 rpmを全長390mmという小ぶりなユーノスロードスター並の車格で楽しめるのだ!

 さて眺めるのもそこそこ運転席にすべりこむ。スゲー!純正本皮バケットシートでタイトにしっかりと包まれる。インテリアはアメ車のようにそっけない程度に実用的だ。つまみ類は数十年前のTVチャンネルのような凝った?つくりが微笑ましい(^^) メインパネル写真をみてほしい!タコメーターのレブ位置が最大のはずの6000rpmが水平に配置され、やる気まんまんである(笑)写真はアイドル中なので1000rpm付近を指している。中央には自慢のICターボの加給圧計がデンと構えている。

 走行してみましょう。キーをひねり軽いクランキングのあとEgが「ボボッ」と目覚め、タコ針が軽く振動しながら跳ねている。クラッチとアクセルをあわせていくと吹けあがりがなかなか機敏だ。(ホンダみたいだが違う)カマロぼけしたかな?エンジンのクランクのストロークが長いため低速の粘り、トルク感がギアの選択を容易にしてくれる。とてもイージーな車だ!すばらしい!
走っていて2500rpmあたりから「すううぅ〜〜〜」とターボが効いてくる。「えいっ!」とアクセルを入れるとまるで急ダッシュした子犬のように飛ぶような加速感が味わえる。この快感は5500rpm辺りまで続く。この先はオーナーを気遣って私は回すことを止めたのだが、ホントのところどうなるのでしょう(笑)



もちろんコイツはFFじゃない、フルタイム四駆だ。カマロと違った感触でアクセルを開けるにも、Egブレーキ中にもタイヤと地面の摩擦が自分に伝わってくる。この感触が車には大事だと思う。舵をとる二駆とちがって四足で踏ん張るかんじだ。コーナーを駆けるとき減速はほどほどに入っちゃうと楽しい。ピレリのタイヤがスキール音をたて千鳥足のようになってしまうが「なんとかなるさ♪」という安心感がするのだ。はっきり言ってキレてる(爆)コンパクトなボディと常にタイヤのいづれかで前進しようとするグリップ感は二駆とは次元が違う。「アクセルいれてよ蹴ったるぜい!」と車が言うのです。いやホントに言うんですよお〜(笑)こんな感覚が峠でも街中でも乗り方が同じ、すなわちイージー!!「キャハハッ」ってなっちゃいます。でも最速に走らせるためにはもち奥が深いでしょうね、サーキットに持ち込まれてる方も多いと伺いますから・・・。

このデルタ、マフラーはノーマルでなくちょーどいい音質!踊るタコメーターにしばしカマロから浮気してしまいました。だってATでなくMTだもんねえ〜コーナリングはすこぶる気持ちよさでしたから(ハァ〜いいなあー)なんたってブレーキといったら効く効く効く!チョロチョロ向きを変えるにゃとてもいいバランスです。う〜ん、ヨーロッパ車は足回りからエンジンに至るトータルバランスが素晴らしい(月並みなコメント・・恥ずかしい)けどね〜この車最近まで電気系壊れてたんだよ〜ってところはご愛嬌かな。その前は3速ミッションが調子悪くて入院してたし・・・車ってピアノの調律のように美しいエキゾーストを奏でるにはマシンの整備は欠かせませんって訳。


end

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